necojazz’s diary

ジャズを中心に雑食

Shiho & Shikou クリスマスライブ

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2019.12.24  STAR☆EYES  Shiho (vo) 伊藤志宏 (pf)

 

カラオケの点数を競うテレビ番組があるが「My Favorite Things」を歌って100点を出したとしても、この夜のShihoさんと比べるまでもない。

正確に歌うことも素晴らしいが、崩しにこそ個性が光る。

ボーカルには歌詞という縛りもあって、楽器でアドリブをとるようにはいかないはずなのに、楽器を奏でるかように歌いたい歌を歌いたいように歌う。

カサンドラ・ウィルソン級の凄み。

神懸かった志宏さんのピアノソロもあって、これまであまた聴いてきた「My Favorite Things」の中で一番のお気に入りとなった。

10,000点。

この良さはカラオケマシーンは判ってくれない。

 

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一番好きなクリスマスソングに心温まるクリスマスソングとそうでないクリスマスソング。

3曲披露されたあと、アンコールで本当にクリスマスに歌われるべき曲と紹介されたジョンレノンの「Happy Christmas (War is Over)」。

本当のタイトルはサブタイトルの方だと思う。と、訳を交え曲について語られた。

クリスマスソングの他にオリジナル、ジャズスタンダード、映画音楽、ユーミンなど、クロスオーバーな選曲で、それぞれの曲には歌うべき理由が存在する。

それぞれの曲についての語りによって、曲に対する理解度が増し、曲への興味が深くなる。

 

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アルバムのタイトルにもなっているボーカリストとは、ただ歌が上手いだけでなく、曲の魅力を引き出す存在でもある。

そのためにアルバムの対訳にも相当の拘りを持たれている。

訳す者によって歌詞の価値と重みが違ってくる。

対訳と向かい合いながら、じっくりと聴くべき一枚。

 

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「war is over, If you want it」(あなたが願えば戦争は終わる)

繰り返し、客席のコーラスがうねる。

聴くだけではなく、声を出すことが重要である。

 

この日のスターアイズの厨房も戦争の様相を呈していた。

補助席もたくさん出たフロアをテキパキと仕切り、客からの理不尽な苦情もそつなくこなされた望世さん。

ご存知、ペンギンラシュのvo&gt。

胸元にはサンタのブローチ。

年末はレコーディングだそうだ。

2019年は七情舞のリリースに初のワンマンライブなど飛躍の年であったが、来年の更なる活躍は間違いない。

Shihoさんのステージからもいろいろと学ばれたであろう。

 

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帰りの道すがらいつもの青猫へ。

いつもと違うカフェラテを注文。

フォームドミルクの白い泡でちょっとだけホワイトクリスマス。

CDには12.24のサイン。

 

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来年のクリスマスライブもぜひスターアイズで。

首飾りは岩城マスターからのクリスマスプレゼント。

 

Shihoさんからの無理難題にすべてファインプレーで応えた志宏さん。

ノックを受けている数と質が違う。

希代の名プレーヤーになる訳だ。

こちらもよろしくお願い致します。

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