necojazz’s diary

ジャズを中心に雑食

KEN'S TRIO + ONE TOUR 2023

 

 

2023.5.19   KEN'S TRIO + ONE  TOUR 2023

金子健 (b) 魚返明未 (pf) 山崎隼 (ds) 金子礼 (as,ss)

 

 

いつもの指定席に鎮座する山田さんの隣りに座ると「金子パパは初めて?」と聞かれた。

「初めてお聴きする」と答えると、サックスの礼さんとは親子で、わたしと同い年だそうだが、とてもお若い。

若手のセンスを取り入れたスタイルとエネルギッシュさがそう感じさせたのだろう。

 

 

先日鑑賞した『せかいのおきく』での佐藤浩市さんと寛一郎さんとの親子共演のシーンは素晴らしかったが、こちらの親子共演も負けていなかった。

留学先のフィラデルフィアから一時帰国中の礼さんは切れ味抜群で、明未さんのコロコロ珠のように転がる超高速パッセージに、東京でも引っ張りだこになったのも納得の凄みを増した隼さん。

それぞれのソロで目を細められていた姿は印象的だった。

 

 

アルバムタイトルの逆境の中に差し込む希望の光は、コロナ禍からの復興であり、若手がどんどん頭角を現すジャズの未来でもある。

 

 

明未さんが音楽を担当された『白鍵と黒鍵の間に』が10月6日より公開されるとのことでチラシをいただいた。

主演の池松壮亮さんが一人二役ということで、これは見逃せない。

 

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明未さんは堤幸彦監督『truth 〜姦しき弔いの果て〜』でも音楽を担当されていて、三人の女性のトーク劇はジャズトリオのアドリブ合戦のようで、映像と音楽のマッチ度が高く、明未さんのピアノは映像を見ての即興ではないかと思えるくらいライブ感があってカッコ良かった。

 

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明未さんが音楽を担当されたもう一本、金子智明監督『僕らはみーんな生きている』ではもの悲しいピアノ。

渡辺裕之さんの遺作で役どころも興味深くチェックしていたが、東京で公開されたのみで、この地方でも是非公開していただきたいところだが、コロナ禍での入場制限もなくなり映画館にもお客さんが戻って来るところでの相次ぐミニシアターの閉館はサブスクの影響が大きく、名古屋でミニシアター系の作品を上映される機会が少なくなるのは寂しい限りである。

 

 

2018年に一緒に行った岡崎ジャズストリートでのカレーうどんの思い出を隼さんから話していただきうれしく思い、海外に渡って有名になっても気軽に話してくだされ。

 

 

名古屋時代からかなり上手かったが上京して更にメチャクチャ腕前が上がっていて、良い刺激を受けながら充実した日々を過ごしているのが音でわかり、「いくつになった?」と聞くと、21歳とのことだった。

前回お聴きした時はまだ10代だったので、遅まきながら成人のお祝いにひとつ年上の礼さんとお二人にジントニックを奢らせていただいた。

礼さんは6月にフィラデルフィアに戻られるそうで、海外志向の強い隼さんは羨ましそうだったが、留学先での様子を聞かれているのだろう。

 

 

このところよく聴いている『DOMi & JD BECK』。

ドラムの JD BECK は若干20歳。

 

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同年代のこんなの聴いたら海外で腕試ししたくなるよな。