2023.7.2 ミッドランドスクエアシネマ
『リバー、流れないでよ』トークイベント付き上映会
司会 松岡ひとみさん
トークゲスト 山口淳太監督 中川晴樹さん 酒井善史さん
「R」だと別の作品になってしまうので、小文字の「r」のポーズで撮影会。
京都を拠点に活動している劇団、ヨーロッパ企画の、傑作『ドロステのはてで僕ら』に続く長編映画第2弾。
『ドロステのはてで僕ら』が2分間のタイムワープものなら、『リバー、流れないでよ』は2分間のタイムループもの。
鑑賞前は前作に倣って2分間にしたのだと思っていたところ、そうではなかった。
1分だと短く3分だと詰め込み過ぎてしまい2分は何度もループするには絶妙な長さで、舞台になっている貴船の老舗旅館の前を流れる川、旅館の広さと間取り、○○がある階段の上までの距離など、2分間のワンカットで撮るにはロケーションも絶妙。
時間が戻ると人物は初期位置に戻ってしまうが、記憶は継続していて、ループすること36周。
パンフレットにはそれぞれの初期位置と1周ごとに区切られたシナリオが掲載されおり、すべての1周がキッチリ2分間のワンカットで撮られていて、演技が完璧でも時間が合わなければ撮り直しとなる。
なので、2分になるように台本を書き直しながらの撮影は200周以上に及んだそうだ。
同じ苗字ということもありファンである羽田美智子さんの著書『私のみつけた京都あるき』の第一章に貴船神社も紹介されており、貴船はお気に入りのスポットである。
お守りも映画の重要なアイテムになっていて、それが醸し出すラストの余韻もじんわり沁みた。
久しぶり貴船を訪れてみたくなった。
イベント上映会のチケットは sold out の満員御礼で、気の置けないメンバーによるぶっちゃけトークも大いに盛り上がった。
でも、もっと全国的に盛り上がっていい作品で、愛知県ではミッドランドシネマ名古屋空港、ユナイテッド・シネマ豊橋18での上映が決まっていて、まだまだ広がりを見せそう。
大きな流れになってよ。
もちろん私もループして鑑賞します。