necojazz’s diary

ジャズを中心に雑食

Rokusalon JAZZ TIME 2024  安ヵ川大樹 柳原由佳

 

Rokusalon JAZZ TIME 2024   安ヵ川大樹 (b) 柳原由佳 (pf)

 

necojazz.hatenablog.com

 

コロナ禍になる前は恒例だった安ヵ川さんの奈良ろくさろんでの謹賀新年DUOライブ。

4年振りとなるが、高田ひろ子さんとのライブがついこの前に感じるのは、それだけ印象深かったからだろう。

 

 

お名前は以前からお聞きしていたが、初めて音をお聴きする柳原さんとのDUOも4年前に匹敵する印象深いライブとなった。

2ndのラストとアンコール以外はそれぞれのオリジナルというプログラム。

コロナ禍の期間も悪いことばかりではなく曲がたくさん書けたと安ヵ川さん。

オープニングの2曲はその中からのナンバーで、苦境の中でも希望を持とうという思いからなのだろうか、どちらも明るい日が差し込んでくるようなキラキラとした音色とメロディー。

枯れたと思っていたベランダのバラに見つけた蕾は希望の証し。

続いて柳原さんのオリジナルを2曲。

どちらも辛い気持ちを癒してくれるようなしっとりとした優しい旋律で、窓の外で囀る小鳥による自然の効果音とも調和していた。

インスピレーション溢れるいい曲を書かれる方だ。

 

 

柳原さんはこの日が初ろくさろんだが、4年前に予定していたここでのライブがコロナ禍で流れてしまったそうで、そのリベンジとなるライブを2月10日に開催されるとのこと。

関西方面の方は是非。

トリオのメンバーである山田吉輝さん(b)と則武諒さん(dr)はバークリー音楽大学からの仲間で、その学生時代に課題として書いたという『Green Ocean』も披露された。

青と緑が織りなす紺碧の海で自由に泳ぐイルカの姿が思い浮かぶ心地よいナンバーは、厳しい先生からA⁺の評価をいただいたということだけあって、完璧。

 

 

その曲の入ったアルバムはなかったため、山田吉輝さんとのDUOアルバム『Embrace』を購入して帰りの長距離ドライブでライブの余韻に浸った。

安ヵ川さんは関西でのライブの予定はないそうだが、2月に名古屋でニュートリオのライブがあるとのことで「名古屋の方はよろしく」と、私の方をジロリ。

https://www.staglee.com/events/8330/%E5%AE%89%E3%83%B5%E5%B7%9D%E5%A4%A7%E6%A8%B9%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%AA%E3%82%AA

名古屋でのライブは2月8日スターアイズにて、市川空さん(p)と塚田陽太さん(ds)とのニュートリオ。

メンバーのお二人とも初めてお聞きする名前で、常に新たな音を取り入れている姿勢はカッコイイ。

そのニュートリオのアルバムは売り切れとのことで、安ヵ川さんがサイドメンで参加された岸淑香さん(pf)のリーダーアルバム『Banquet』をリリース日の前にフライングゲット

こちらも初めてお聞きする名前だが、センスの高さに腰が抜けるほど驚き、伊賀ドライブインに車を停めてスマホで検索。

ジャズにサルサやフラメンコなどの様々な味付けをして見事に調理した腕前はまさに音の大宴会。

「ジャズは自分の中では瞬発的なもの」で、ジャズピアニストでという意識はないとのこと。

なるほど、淑やかに香るヤバさが堪らない。

 

 

2ndのラストは柳原さんが安ヵ川さんとのDUOでやりたかったいうフレッド・ハーシュの『A Lark』。

Green Leaf に囲まれたろくさろんで、大樹から飛び立った雲雀のように生き生きとした旋律が旋回するように舞っていた。